仮縫いの完成度と重要性

「ORDER JOURNEY」は、私たちが日々お客様をご案内するなかで出会った、印象的なエピソードをご紹介するシリーズです。今回は、BESPOKEにおける重要な工程のひとつである「仮縫い」に焦点をあて、IGARASHI TROUSERSのこだわりと、お客様が体感される変化の瞬間をご紹介いたします。
ORDER JOURNEY第1回目は、「仮縫い」についてご紹介します。今回、ご協力くださったお客様は、IGARASHI TROUSERS で初めての仮縫いを体験されました。仮縫いとは、BESPOKE のご注文をいただいた約2ヶ月後に、完成度7割ほどの状態で再度フィッティングを行う工程です。ご注文時の採寸データをもとに型紙を引き、仮縫い製品を縫い上げ、再度採寸・補正を重ねることで、完成品の精度をより高めていきます。
仮縫い時点において高い完成度を生み出すためには、初回の採寸工程が重要になります。初回にどれだけ正確かつ繊細な採寸ができるかによって、仮縫いの完成度が決まります。仮縫いの完成度が高いからこそ、お客様の満足や感動へとつながると私たちは信じています。
今回ご協力いただいたお客様は、仮縫いの試着時に「僕のO脚が見えなくなっている……」と驚かれていました。※お選びいただく生地によって、シワの出方や表情は異なります。
仮縫いは、通常の MTM(MADE TO MEASURE)よりもお時間を頂戴いたします。しかし、その分、これまで気になっていたシワや履き心地の違和感といったお悩みを丁寧に整えていくことができます。1本のトラウザーズを理想のかたちへ導くために、時間と手間を惜しまず仕立てていく。それが、IGARASHI TROUSERSのものづくりです。
次回の配信は11月22日(土)「ONE DAY OF RTW」。2025AW RTWの新作についてお話しいたします。どうぞお楽しみに。